2006年07月20日
外債ファンドの毎月分配
毎月分配金を支払うことができるのは、外国証券の3つの収益源から得られるリターンの部分を分配金として支払っているからです。
3つの収益源とは次の通りです。
1つ目は「利子」です。
債券は額面価格に対して一定利率の利子が支払われます。たとえば額面が100ドルで、その利率が年3%の債券であれば、利子は1年間で3ドルづつ償還まで支払われます。
2つ目の収益源は「債券価格の値上がり益」です。
債券は、不特定多数の投資家によって、債券市場を通じて売買されます。
たとえば、額面100ドル、利率3%という条件の債券があるとします。今後、金利水準が低下しそうであれば、新しく発行される債券の利率は2.5%、2.0%というように下がっていくことが予想されます。
ですから、3%の債券は投資する魅力が高いということになります。
その結果、利率3%の債券に対する買いが増えていきます。買いが増え続ければ当然、額面価格101ドル、102ドルというように値上がりしていきます。
逆に、これから金利が上昇しそうであれば、新しく発行される債券の方が利率が高くなることが予想されますから、利率3%の債券は売りがかさみ、債券価格は99ドル、98ドルというように値下がりしていきます。
つまり債券は、償還まで保有している分には元本が保証されるのですが、償還前に市場で売買される場合は、株式と同じように取引価格が変動していくのです。
そして、安い価格で購入した債券を、高い価格で売却することができれば、値上がり益を得ることができるのです。
3つ目の収益源は、「為替差益」です。外債ファンドの場合、円で集め資金を外貨建ての外債に投資します。仮に為替レートが1ドル=115円のときに外債を購入し、その後、1ドル=120円になれば、1ドルにつき5円分の為替差益を確保できます。
外債ファンドは、このように利子、債券価格の値上がり益、そして為替差益の3つを収益源にしてリターンを確保していく仕組みになっているのですが、こうした収益の一部を毎月分配金として支払っているわけです。
もちろん、債券価格や為替レート市場での取引状況に応じて変動するため、毎月分配型の外債ファンドも常に一定のリターンを確保できるとは限りません。
そのような中で、毎月一定の分配金を支払うことができる理由ですが、多くの毎月分配型の外債ファンドは、得られた収益を全額分配金として支払っているわけではなく、その一部を支払っているに過ぎません。そして、残った収益をファンドに蓄積しておき、一定のリターンが確保できなかったときに備えるているのです。
ですから、毎月の決算日ごとに、ほぼ一定の分配金を支払い続けることができるのです。
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